アルコール依存症の人を専門医療や断酒会につないでいく「SBIRTS(エスバーツ)」の普及をはかるセミナーが全国で開かれています。
京都では、断酒平安会家族会みやびの有志が全国に先駆けて「家族のSBIRTS」を展開してきた経緯もあり、京都府も「京都府依存症対策推進計画」に明記して推進をはかろうとしています。
平安会では昨年(2022年)6月から「SBIRTS連絡会」を設け、京断連と連携して28名のチームを編成し、京都府の委託を受けたバザールカフェの松浦さん・牧野さんをコーディネーターに「本人のSBIRTS」の準備を進めてきました。
この取り組みでは、保健所の保健師や病院の医師たちにSBIRTSの手順をよく理解していただき、断酒会のことを知って信頼していただく必要があります。
そこでSBIRTS連絡会では、チームリーダーの森田さん(洛南支部)と南会長が中心となり、京都市内の保健福祉センターほかを挨拶に回ってきました。
2月22日のSBIRTS連絡会では、今後の働きかけの対象として、
・断酒会員のかかりつけ医院
・心療内科の医院
などのほか
・社会福祉協議会
・地域包括支援センター
・消防署(救急担当)
・警察
などが候補にあがりました。
新しくできた平安会のリーフレットやSBIRTSの資料を持って「顔をつないでいく」段階から一歩ずつ関係をつくっていこうと話し合われました。
コーディネーターの牧野さんは「酒害相談など、これまで皆さん個人的にやってこられたことが、こういう取り組みを通して点が線になり面になって広がっていくことを期待しています」と話しておられました。
(文責・井上)
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